初代パチスロパルサーの「尚球社」って、名前だけは聞いたことあったけど、岡崎産業の旧社名なんですね。
じゃあ、岡崎産業ってすごい老舗ってことなんだ。
そんなパチスロ界の大ベテラン、岡崎産業の最新機種「HIT128」が今月稼働開始したので、打ってみました。

予備知識はほとんどない状態でしたが、打ち始めには70だった筐体上部のセグが1Gごとに減って行きます。
そう言えば128Gで必ず当たる的な触れ込みを目にした覚えが。たぶん0になったら当たるんだろうと思いながら無心で打って行きます。

途中BREAK図柄が左リール上段、中リール中段、右リール中段の小L型に揃い、筐体左のBOOSTランプが点灯。筐体下部のセグに「-8-」の表示が。後から知ったことですが、8G間でATのゲーム数アップの抽選を行っているとのことです。

それ以外は特筆することもないままに筐体上部のセグが0に。おめでとうございます、AT当選です。投資は3,000円。
リールが震えてからの逆回転、BAR揃いから赤7揃いに昇格、セグに表示されたゲーム数は200。
ゲーム数は10, 50, 100, 200, 300, 400, 500, 800, 999の9種類から選ばれるそうですが、1,000円当たり約50G回り、128Gで必ずAT当選、ATは純増2.5枚というスペックなので、200は相当強い方だと思います。実際、台の大当り履歴を見ると大半は10Gでした。

ATを淡々とこなして有利区間切れ。その後の引き戻しゾーンをスルーしたところで、一応もう1周してみることにしました。
128Gを淡々と消化してゲットした10GのATを消化し、引き戻しゾーンでラジカセ揃い(要はチェリー)を引くも何も起こらずスルーしたところでゲームセット。6,000円のプラスでした。やったね。

まあ運良く勝ちましたが、感想としてはさして褒めるところもないけど別にけなすほどのところもない、薄味な台ですよね。

無理に褒めるところを探すなら、128Gで必ず当たって、そこで運良く300G以上のゲーム数をもらえれば大勝利の可能性もあるので、仕事帰りのワンチャン狙いはアリかも? 10Gで終わってもマイナス3,000円で済むし。ワンチャン狙いで間違って999Gが選択されたら脳汁やばいでしょうね。
筐体はユニバーサルのノーマルタイプで主に使われてた例の筐体(アクロスの台で良く使われてるやつ)なので、何気に重厚感があって、そこも良い。

気になったのは、この台、BAR図柄が「EDM」なんですが、どうもEDMという単語を流行の最先端、カッコ良さの象徴として扱っているような・・・。
EDM=エレクトロニック・ダンス・ミュージックって、そもそも指し示す範囲が広すぎる単語なので、出始めの時はとりあえず流行りのダンスミュージック全般がざっくりとEDMって名前で括られていたにせよ、すでにそういう時期は過ぎて、個々のサブジャンルごとに語られるようになっているんじゃないかと思っているんですが、どうなんでしょうか。少なくとも、2021年にデカデカと「EDM」と掲げるのはだいぶ周回遅れのような気が。1周じゃなく、2周か3周くらい。でも、人気の機種を作るためにガンバって流行を取り入れようとする姿勢は好ましいと思った。
ただ、パチスロとダンスミュージックを組み合わせるってのは大都技研のSHAKEシリーズとか、サミーのディスクアップか、偉大な先駆者がいて、しかもあっちの方が数段カッコ良いというね。道は険しいですね。なお、HIT128のリールロック演出は「リールシェイク」と呼ばれているとのことですが、SHAKEシリーズを意識したかどうかは不明です。

あとはそうですね。筐体の右側に例の美少女キャラクターがいます。
そう、人気声優の徳井青空さんがCVを務める、岡崎産業渾身の萌えキャラ、天才少女みうちゃん(EDMver.)が。
「みうのおしゃべりパチスロ」の発表時には、そのコンセプトの流行への盛大な遅れ様、みうちゃんのデザインの絶妙なポイントの外し様に思わずのけぞったものですが、これはアレでしょうか。岡崎の皆さんはみうちゃんを自社キャラクターとして売り出していくおつもりなのでしょうか。たぶん「萌え」とか良く分からないタイプの人たちが、売れる機種を作るためにそれでもなんとかガンバってる感じが、逆に応援したくなるようなところもあり、切り捨てるには惜しいというような気持ちが湧いてきます。「虫垂だの農家の四男坊なんてのはやたらに切っちまっていいもんじゃないだろう」ってブラック・ジャックも言ってました。そういうチャレンジ精神は買うし、応援したい。
なので今度「みうのおしゃべりパチスロ」を打ち込んでみようと思います。何か発見があるかもしれませんし。

ちなみに音楽や効果音はそんなにカッコ良くないです。
これはホールの問題かもしれないけど、高音ばかりが大きくて、耳に突き刺さるような音質でした。ダンスミュージックならもっと重低音を効かせて欲しいところです。筐体のスピーカーの性能は知りませんが、沖ドキ!と同じ筐体なら私バージョンアップ!くらいの音は出せるんじゃないでしょうか。「BAR」を「EDM」にしちゃうくらいなんだから、そこはもうちょっとガンバって欲しかったところ。

セグとかドット中心の演出はけっこう好きです。打ったことないけど、ギャラガとかに近いのかな。何をやってるのか良く分からない部分もあったけど、別に気にならないというか、何せパチスロですから、リールがちゃんと回ってりゃ液晶だのなんだのはどうでも良いって部分はあります。ただ、なんかセグやドットとパネルを同時に視界に収めてみたときに全体の色合いか何かが微妙にイカさないというか、ほんのりとダサさが香ってくるというか、そういう感覚はありました。この感覚はOZ-1を打ったときに感じたものに近い。図柄、パネル、ボタンとかの台の構成要素それぞれのデザインを単体で見ると悪くないんだけど、台全体をトータルで見るとどこか調和してない感覚。そういう感覚って大手メーカーの機種では感じたことがないので、腕の良いデザイナーを用意できるかどうかによるんでしょうかね。予算がないので、デザインもやれなくはない程度の一般社員がデザインを担当してデザインのコストを浮かせている可能性もある。

感想はこんなところです。
何度でも打ちたくなる、本当に面白いパチスロだけを打つという美食家の方には特にオススメしませんし、まだ打ったことのないパチスロは全部打ってみたいという求道者の方は僕なんかにオススメされなくても当然打ってると思うので、この記事は誰のためのものなのか分からなくなって来ましたが、最後まで読んでくれた人は一度打ってみても良いんじゃないでしょうか。運が良ければ僕みたいに勝てますよ。あと、大手メーカーの機種がどれだけ細かいところまで作り込まれてるか分かるんじゃないかと思います。

HIT128を打って思ったんですが、このブログでは岡崎産業、バルテック、ヤーマと言った新機種の発表間隔が年単位で開くようなメーカーの台についても積極的に書いて行きたいですね。パチンコパチスロに限らず、メジャーどころだけに触れてるだけだと分からないこと、知れないことってあると思うんでね。